来週のお盆用に供えるお菓子を購入するためだけに京都へ出かけてみた。

本当は8/1に、済ませてしまえば良かったのだが、あまりの暑さのために立ち寄る気力を失ってしまったため、連日の東山再訪とあいなった(笑)。
何処へいくつもりだったかというと、和菓子屋「鍵善良房」である。父が、ここの干菓子が好きだったので御仏前に供えようと思ったのである。勿論、母の好物だった固い八つ橋も
供える。父が亡くなって3年、母が亡くなって23年。月日が流れるのは早いものである。
と、言う訳で、来週のお盆用に供えるお菓子を購入するためだけに京都へ出かけてみた。

でも、折角なので少しだけ御茶ノ水の賃貸の周辺を散策開始。時間の無いときの私の京都散策王道コースである。
ここを歩くだけで京都に遊びに来た気分になれるので、かつては毎月のように訪れていたのだが、ここ最近は、東洋系外国人観光客のあまり多さと賑やかさに辟易としてしまい足が遠のいていたのである。
(念のため調べてみたら2013年12回、2014年12回と本当に毎月、東山を散策していた。今年は少ないのかなと思ったら今回で7回目。要するに実際は、足は遠のいてはいないことになる。気分的に心、楽しまずといったところなのかも。)

でも、この猛暑である。いくらバイタリティ溢れる外国人観光客でも、参るのではなかろうか。ひょっとしたら静かな京都を散策できるかもしれない。問題は、私が暑さに耐えられるかどうかであるが(笑)。ちなみに今日(8/2)の京都も昨日に引き続き猛暑日となり、ついに京都は39度を超したことを記しておこう。

10時半に祇園四条駅に到着した私は、そのまま花見小路へ。昨日、カメジイが道を埋めていた一力前は流石に空いている。ただ、考えていた以上の人出であり、きっと40度を越さないと静かな京都は戻ってこないような気がした(笑)。
でも、まあよろしかろう。木陰のある建仁寺の境内へ。
咲き誇る芙蓉の花は少し涼しげである。余談だが「水芙蓉」といえば蓮。「酔芙蓉」といえば時間と共に花弁の白い色が酔ったように淡い紅色に染まっていく芙蓉である。同じ「スイ」でも全く違う。中国の五代十国の後蜀の孟昶は成都の城内いたるところに芙蓉を植え数千人の美女たちと艶やかさを褒めたたえたという。そのため成都は芙蓉城と呼ばれたほどである。その花は蓮ではなく、この芙蓉であろう。酔芙蓉であれば更に趣があるが、どうであったか。(孟昶はそんな皇帝であったゆえ宋に国が滅ぼされるに至るのであるが。)
京都は国を亡ぼすほど芙蓉が咲いているわけではない(笑)。達磨寺と大乗寺、妙蓮寺ぐらいが有名どころか。
そんなことを考えつつ、建仁寺を抜ける。

アスファルトから陽炎が立ち上り、空気が揺らいでいる。遠くの八坂の塔が暑さのために白く霞みがかかったように見える。人影は短い。蝉の声が先ほどまでは煩いほどだったのに、それさえ消え入るほどの暑さである。

八坂の塔、到着。今日は塔の中に入ることができるのであるが暑そうなので止める。ひょっとしたら涼しいのかもしれないが、塔の小窓からしか空気が入らないとすると矢張り息苦しそうだ。

そして、定点観測地の二寧坂を下る。もう、この辺りは普段と変わらぬ混み具合である。

そして高台寺へ。昨年は、お化け提灯巡りをして高台寺にも寄ったのだが、今年はまた後日にしよう。そのまま石塀小路へ。
ふと眺めて居ると、偽舞妓さんが石塀小路にさしかかった。この暑さの中、舞妓の格好は大変であろう。すると、あちらから青い目の外国人が自転車を押しながらやって来る。
この遭遇は面白そうである。私は石段の上から暫く様子をみてみることにした。

「Oh! Wonderful!」とでも言っていそうである。なんだかニコヤカに会話し一緒に記念撮影などして別れていった。
ローマのコロッセオの前で剣闘士や皇帝の格好をしている人たちと写真を撮ると、有料である。それは商売だからなのであるが、京都の偽舞妓は、自ら好んでその格好をしているコスプレイヤーなのでその辺は無料。外国人からすればお得感があるのではなかろうか(笑)。

青い目の外国人の次に現れたのは中国人観光客である。たちまち偽舞妓さんたちは囲まれポーズをとらされていた。そこに人力車が登場。偽舞妓さんを撮る中国人観光客をカメラに収めていた。私は偽舞妓さんを撮る中国人観光客を写す人力車に乗った観光客を写してみた(笑)。
すると、何となく今の京都人気が分かるような気がしてきた。皆、それぞれ色々な角度から京都を楽しんでいるのである。いわばWin-Winの関係ともいえる。

偽舞妓さんたちと別れ、そのまま八坂神社へ。ここには木槿が咲いていたのでパチリ。

白色が朱色の社殿に映える。また、ここにも百鬼夜行のお化け提灯が下がっていたので1枚パチリ。

これで私の王道コース散策は終了である。40分ほどの散策であったが汗ビッショリである。
勿論、今日の散策の目的の「鍵善良房」の干菓子と、八つ橋を購入したことは言うまでもない。
帰りしなに南座の前を通ったら、南座見学ツアー(1,000円)が行われていた。花道を歩いたり、舞台に立ったり、楽屋を見てまわることができるらしい。歌舞伎や演劇に興味がある人であれば、相当面白かろう。私も全く興味が無いわけではないが、何となく気が乗らずそのまま帰宅。