|しかも、空港並みのセキュリティで

犯罪が人生に及ぼす影響をまっすぐに見据え、被害者、加害者、その家族、その人生を優れたバランス感覚でまとめ上げた構成は評価できる。罪を犯した人が負うべき重荷だけでない、関わったすべての人が負う「重荷」がこの映画のテーマだと思った。
 地味なテーマではあるが、丁寧な演技と演出で緊張感ある仕上がりになっていて飽きない。最近、男が泣く(観客でなく)映画が増えているということで、新聞でも取り上げられたが、観客の涙も相当なもの。クライマックスはなるほど感動的なのだけれど、ストーリー展開から先が読める中でのシーンなので、私はむしろ細かいアラが見えて、感動の波には乗れなかった。ここで書くとネタばれなので控えるにしても、クライマックスがあまりにも不自然。そりゃないよって感じで台無し・・・。突然出てくる、小田和正の古い曲もどうかと思う。歌詞で映像を語らせるなと言いたい。
 画竜点睛を欠く、っていうことで★は3つ。お勧めの物件